四十肩・五十肩は、確かに、40代・50代の方に多いのですが、
30代でもなりますし、60代・70代でもなります。
最近の若い人の身体の歪みを考えますと、20代、もしかしたら10代でもあるように思います。
「肩が上がらない」だけでも、大変ですが、それだけでは終わりません。
それプラス「とってもきつい痛み」が伴います。
人によっては、痛みがきつく、寝ることさえできない時もあります。
しかも、それが長期間(個人差はありますが、平均で半年〜1年半ぐらい)に及びます。
最近、「腕を上げる際、なにか引っ掛かる、上げづらい、上げると痛
い、ある方向に向けると痛い」という方は、早めの対処をお勧めします。
「腕・肩」という器官は、身体の中でも一番可動域が大きいところですね。

足首・膝・股関節・手首・肘……と、いろんな関節がありますが、
「腕・肩」が、一番動ける角度が大きいですね。
最近のロボットは、とても精巧にできていますが、
蝶番のような一方向の動作であれば、単純な部品でこと足ります。
しかし、肩のように、多角度に自由自在に動かせるロボットには、それだけの複雑な構造が要求されます。
その部品が、「
肩関節・
肘関節・
手首・
胸鎖(胸骨と鎖骨)
関節・
肩鎖(肩甲骨と鎖骨)関節・
胸肋(胸骨
と肋骨)関節・
胸椎・
頸椎…
と、それらに付着している
各筋肉・
靱帯」になるの
です。
これらの器官が、連携して、多角度に自由自在の動きを生み出しているのです。
複雑な仕組みで出来ている機械ほど、その性能は高いですね。

でも、一旦調子が悪くなると、たくさんの部品で出来ているので、直すのが大変です。
それと同じことが、この肩関節でも言えるのです。
前述した
各関節が、絡み合いながら、機能不全を起こした状態が、四十肩・五十肩なのです。
ですので、その一つ一つの関節を正しながら、その関係性が整った時に、肩を動かすのが痛くなくなるのです。
なので、四十肩・五十肩で、来られた方には、理由を話した上で、
「ちょっと回数がかかりますよ。」と、お話します。
ただし、腕を上げるとちょっと引っ掛かるという場合と、全く上げることができないという場合では、治る回数はもちろん違います。
なので、肩の不調は、できるだけ早くの対処をお勧めします。
各関節の詳しい説明は
それぞれのページ→click!にてお確かめください。