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         し ん ゆ あ ん

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鎖骨がずれる

鎖骨とその役割

「鎖骨」の位置を確認しましょう。ちょうど胸の真ん中のタテ向きの骨が「胸骨」です。
その「胸骨」の一番上に、ヨコ向きに付いている骨が、「鎖骨」です。
そして、「鎖骨」と「胸骨」の接点を「胸鎖関節」と呼びます。
また、「鎖骨」と「肩甲骨」の接点を「肩鎖関節」と呼びます。

これらの関節は、隙間(遊び)がなく、硬くて動かないというイメージがありますが、首の下にある2つのグリグリをの一つをつまんで、グリグリ側の腕を大きく回してみると、グリグリが少し動くのが感じられます。
つまり、腕を回す際に、この胸鎖関節が動くことで、スムーズに腕を回すことができると言えるのです。
それは、外側にある肩鎖関節も同様です。

それと、鎖骨は縦に走っている骨・関節が多いのに対して、数少ない横に走っている骨・関節です。
頭蓋骨の「蝶形骨」「顎骨」、足首付近の「距骨」「舟状骨」、そして、この「鎖骨」でしょうか。
これら横に走っている骨・関節は、左右のバランスを保つ役割を担っています。
昔のおもちゃの「やじろべえ」はご存じですか?
鎖骨は、ちょうどやじろべえのように、左右の肩のバランスを保っているのです。

 鎖骨の関節が硬くなると

この「胸鎖関節」「肩鎖関節」の状態を調べるには、関節の近くの鎖骨を指でつかみ、上下に動かしてみます。
ほんの少しでもムニュっという感じで動くと、関節としての役割を
果たしています。

しかし、上下に動かそうにも、カチンコチンでぜんぜん動かないようであれば、腕を動かす際の肩関節に次ぐ大きな働きを担っている関節が機能せず、腕を動かすにもなんらかの違和感を感じることが多いです。
また、それだけでなく、ここが硬いということは、肩甲骨や肋骨、背骨などが前に倒れてきており、鎖骨を身体の内側に押し込んでいる(右図参照)と言えます。
この鎖骨の下には、胴体から頭部に送る血液やリンパの通り道になっているのですが、それらが圧迫されて、通りが悪くなり、頭や首の不調を感じるようにもなります。
ですので、ここを正した後、「あっ、目の前が明るくなりました。」「胸から頭にかけて、とても軽くなりました。」など、劇的な変化を述べる方もおられます。

いろいろな不調の原因に

鎖骨の関節のムニュっという動きがないと、肩甲骨・腕・首の動きなどに制限を与えてしまいます。
その結果、四十・五十肩、肩こり、首こり、頭痛、息がしにくいなどの不調に、関わっていることが多いです。
もちろん、鎖骨だけでなく、その他のズレとの複合での不調です。
でも、鎖骨が主因になっていることもよくあります。
ですので、鎖骨は絶対と言っていいほど、森愈庵では調整します