朝起きた時に首の横の筋が突っ張って、首を動かすことがつらい時がありますね。
時間と共に、その突っ張りは取れますが、ひどい時には、何日もそのような状態が続きます。
首の筋肉の中でも、一番硬くなりやすい筋肉は、「胸鎖乳突筋(右図)」という筋肉です。
首の真横を親指で押したときの、太い筋がそうです。
この筋肉が、とても硬く、時にはグリグリの玉が。
これは、筋肉が伸ばされ続けて、疲弊して、もうこれ以上伸びない時に、筋肉が固く
ロックした状態です。
そんな時、この
筋肉をいくらほぐしても、その時だけ楽で、すぐにつらさが戻ります。

それは、筋肉が伸ばされている本当の原因に対処していないからです。
本当の原因は、ボディ(体幹)のゆがみにあるのです。
左図の2人を比較してください。
左の背骨のS字カーブが維持された姿勢の良い方の人は、首の筋肉も短くてすみます。
右の背骨が
C字カーブの猫背姿勢の人は、頭と肩の位置がずれ、首の筋肉が長く伸びざるを得ません。
この姿勢を正さないと、慢性的な寝違えを抱えることになってしまいます。
寝違えを正すには、まずは大本の
猫背の姿勢を正すことが必要です。

具体的には、
背骨、
肋骨、
肩甲胸郭関節、
肩甲上腕関節などの歪み
から来る硬さを緩めることが大切です。
あと、寝違えの時には、鎖骨の2つの関節(
胸鎖関節、
肩鎖関節)も
圧迫されて硬くなっています。
なので、必ず検査し、整えます。
猫背ついては、「猫背」のページ(→
link)を見てください。